だから、お前はほっとけねぇんだよ
あたしはキュッと下唇を噛んだ。
な、なんで……
何で琥侑が来てるわけ……!?
ていうか、莉那さん
『後で来てあげる』
みたいなこと言ってたじゃん‼
そんなあたしをよそに、いつものようにダルそうな琥侑。
「……メシ持ってきたぞ」
琥侑はそれだけボソッと言うと、大股であたしの所まで歩いてきた。
そして、手に持っていた皿を畳の上に置く。
皿の上には、おにぎりが3つ。
「あ、ありがとぅ……」
「ん」
ドキドキして声が震える。
やっぱり琥侑の存在って、すごい。
……あたしをドキドキさせて止まないんだから。
あたしがおにぎりに手を伸ばそうとしている間に、琥侑は畳の上にドカンと座った。