だから、お前はほっとけねぇんだよ

……まさか、食べ終わるまでココにいるの?


そう思いながら琥侑を凝視していると、パッと視線がぶつかる。



ぎゃあっ‼


焦ったあたしは、思い切り眼を逸らしてしまった。



やば、つい勢いで……



恐る恐る琥侑の方へ視線を戻せば、そこには不機嫌なオーラを出すダークな琥侑に変わっていた。



「ぇ、ぇへ……?」



どうして良いか分からなくなったあたしは、苦笑い。

……決して楽しいときの笑いではない。



これって最高に最悪に、


……ピンチ?




ゴロロ……と雷の音とともに、タラッとあたしの背中に冷たい汗が伝った。

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