だから、お前はほっとけねぇんだよ

「…………」



そのあとの琥侑はただただ黙りこくったまま。


溜息すらも出さず、腕組みをして食事中のあたしの横に座ったまま。



……この沈黙が何分続いたのだろうか。

聞こえるのは、外の音と家の生活音だけ。



何だか……

どうすれば良いのかわかんない……。



琥侑はずっと座りっぱなしだし……

しかも怒ってるし……



もう、本当どうしよー……。





「あのさ……」


「っ‼」



沈黙を破ったのは琥侑。

そのあまりにも控えめな様子と、突然の出来事にあたしは驚いて肩をビクンとさせた。




「な、なに?」



ドキドキする鼓動を隠し、なるべく冷静にものを言う。




「……ごめん」

< 168 / 399 >

この作品をシェア

pagetop