だから、お前はほっとけねぇんだよ

…………
……え?


何に謝ったのかさっぱり解らないあたしは、眉をギュッと中央に寄せた。




「昨日むりやりキスしようとして……悪かった」



俯いて話す琥侑は、長い前髪のせいで表情が読めない。

そんな琥侑を、あたしはじっと見つめ下唇を噛んだ。



……なんで?


「なんで……謝んの?」



あたしがそう言った直後、琥侑はパッとこちらを向き、あたしを見据える。



「琥侑は……」



琥侑と、ゆっくり視線が絡んだ。



「悪いことなんて一つもして無いじゃん……」

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