だから、お前はほっとけねぇんだよ
必死で謝ってくれる琥侑に、自分がすごく悪いことしてる気がして、軽く自己嫌悪に陥る。
やむを得ず琥侑の方へ振り返った。
「……そんな怒んなって、な?」
そう言って首を傾げる琥侑はとてつもなく可愛い。
こんな顔見たら
ダレだってフリーズ寸前だよ‼
「あの……あたしこそ、こんな事で怒っちゃってごめんなさぃ」
心の中で「くぅッ」っと堪え、平常心で琥侑に謝った。
……ドキドキして、
こんなに琥侑の顔が近くにあって、
何だかおかしくなってしまいそう。
ゆっくりあたしの頬に伸びる琥侑の手のひら。
そしてそっと頬を撫でて、その手であたしの前髪を掻き分ける。
「……ヒメ」
そう言って、おでこにキスを落とした。
……しっとり、優しいキス。
そして唇は、頬へ移動し……そして唇へ。