だから、お前はほっとけねぇんだよ

「……どうしてだろ」


春の陽だまりが心地よい屋上。
あたしはゆっちに弱々しく言葉を零した。



「そんなの……原因はアレでしょ」


「……アレ?」



ゆっちの方へ顔を動かすと、さわさわとストパーの取れかけた髪が風に乗る。

ゆっちは空を見て、眩しそうに目を細めていた。



「佐賀里くんよ、佐賀里くん」


「はあ?何で琥侑が出てくんの」



あたしとひとつも関係無いじゃん‼



「佐賀里くんと姫瑚が仲良しだからでしょ。佐賀里くん、人気だからね」


「はぃ……?仲良し?アタシと?」


「うん」



マジですか……

アイツが人気なのはともかく、仲良しとか思われてるなんて……



「でも、こればっかりはしょうがないよね。2人学級委員だし」


「あたし、この1年間女子にハブられて生きかなきゃなんないってわけ……?」


「んー……まあそーだね」



そんなあ~~~~‼‼泣

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