だから、お前はほっとけねぇんだよ
『お前は中途半端なんだよ!』
*琥侑side*
……最近、アイツの様子がヘンだ。
――カランカラン♪
「いらっしゃいませー」
夏休みも終盤となり、結構サマになってきているアイツの営業スマイル。
接客も別に前となんら変わりない。
ただ、気になるのは…
「ヒメ」
俺がアイツの名前を言った途端、ビクつく肩。
「っへ!?ななななに??」
明らかに吃音が激しいヒメはこちらに振り返った。
その表情は、強張っている。
「……、いや。何でもない」
明らかにホッとした顔を見せるヒメ。
そのヒメの態度に、俺は苛立つ。
……何だよ、意味わかんねーよ。