だから、お前はほっとけねぇんだよ
「っ‼」
ギクッと肩を上げて、恐る恐る隣の席を見る。
……やっぱり琥侑だ。
噂をすれば人ってやってくるものだね……。
「うるさい!もとはと言えば琥侑のせいでもあるんだからね‼」
「は?どーゆう意味だよ」
片方の目だけを細め、琥侑は呆れたようにため息を吐く。
「こ、琥侑は宿題終わってんの?」
どーせ琥侑のことだから、宿題1つも手を出してないんでしょ?(人の事言えないけど)
「……とっくに終わってっけど?」
「っは!?」
驚愕の発言に、あたしは目を丸くして思わず立ち上がってしまった。
ありえないでしょ……。
「まぁせいぜい頑張れよ、居残り勉強」
「っ‼‼」
そう言って人を小バカにしたようにフッと鼻で笑った琥侑。
そんな琥侑に、あたしは思わず口をあんぐり開けてしまった。
な、なんか琥侑、
ひどいっていうか、意地悪っていうか……
……元に戻ってなぁい?