だから、お前はほっとけねぇんだよ
「「「「修学旅行の計画だけど?」」」」
キョトンとした表情で、あたしたち4人揃ってそう言った。
「は?修学旅行?」
「うん。京都と大阪と奈良に行くんだよ」
がっくんが笑顔で琥侑に対応する。
「はー?聞いてねぇ」
そう言いながら琥侑は大きく欠伸した。
そーいえば琥侑、修学旅行の話されてる時って大概寝てたよね。
だから知らなかったのかな……?
「高校にもなって関西行くとかあるんだな。普通北海道とか沖縄とか海外だろ」
「……そんな事言うんなら琥侑、来なくていいよ」
あたしは手元にあった旅行雑誌に目を通しながらボソッと呟いた。
するとすぐさま琥侑はあたしに歯向かう。
「あ?別に行かないとは言ってねぇよ」