だから、お前はほっとけねぇんだよ

「言ってみなさい」


強い目のゆっちに少したじろいだが、あたしは口を開いた。



「……琥侑ってすごい格好良いじゃん?」


「うん」


「なのにこんなあたしと付き合ってるってのはどーゆー事かなって思いまして……」



あたしが俯きながらそう言うと、呆れたように溜息を吐くゆっち。



「姫瑚のバカ。そんなの簡単の事じゃん」


「えー!?バカってひどい‼」



あたしは半ベソ状態で、ゆっちを見る。


真剣に考えてんだから、何かちょっと傷付くじゃんよ‼



「要するに佐賀里くんは女子を顔で選んだりするような柔な奴じゃないって事です」



グッサー‼


悪気の無いゆっちの毒針がスパッとあたしの心を貫通した。



そ、そこまでハッキリ言わなくても良いじゃん…… 泣



「まぁ……」


ゆっちはそこで言葉を止める。

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