だから、お前はほっとけねぇんだよ

「お前にはパンチパーマは似合わないからだ」



ガクッ‼と、あたしは思わずずっこけそうになった。



「ちょっと琥侑‼何その不真面目な答えは‼‼」



あたしはバカげた琥侑の返答が可笑しくて、半分笑いながら怒る。



「は?何だよ失礼な。マジに決まってんだろ」



片方の眉だけをひそめて、「あぁん?」とガンつけてくる琥侑。

でも、今のあたしにはその表情さえも笑えてくる。



「……そっか、俺似合わないのか」


「きゃーこの角度良いー」



妙に納得したなっちゃんの隣には、未だ大仏を撮っているゆっち。


……何だか本当に奇妙な光景。




「…………」



修学旅行は今からだって言うのに……

物凄く不安です。

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