だから、お前はほっとけねぇんだよ
「~~~っ‼」
むーかーつーくー!
何その勝ち誇った顔は~‼
「もう良いでしょ!?さっさとどっか行ってよ‼」
自棄(やけ)になってコイツにそう叫ぶ。
するとさらに余裕な笑みを見せ、あたしを見下ろしてきた。
「はいはいはいはい。わかりました」
男子はクルリと回れ右をしてあたしから離れていく。
……しかしホッとしたのもつかの間、50メートル先くらいのところで振り返った。
まだなんか言う気かよ……
あたしは心の中でため息。
・・・
「じゃあな、観月ひめこ」
観月ひめこ??
「…………はい?」
何言ってんのコイツ。