だから、お前はほっとけねぇんだよ
好きすぎて、心臓持たない。
だって琥侑、普通にしてても格好良すぎて目を合わせるのも結構必死だっていうのにさ?
今回はそれよりももっとハードな問題じゃないの?
だって
は、肌と肌が触れ合ったりとか、琥侑のはだか見たりとか……って、
きゃー‼‼
ダメ‼
想像しただけでも恥ずかしくて死んじゃいそう!
「お、お風呂入んないと……」
そして服を脱いでいる途中、あたしはふと思った。
琥侑はどうしてこんないけない事をしてまであたしをラブホヘ連れてきたの?
琥侑の事だからあたしみたいに何も考えずに行動なんてするわけない。
じゃあどうして?
どうしてそこまでして……
――カサッ
「ん?」
妙な音が耳に入り、音のしたカッターシャツを恐る恐るぺラッとめくった。
そこには……
「ぎゃあぁあぁぁあ‼」
長い触角に、すばやい動き。
独特の茶色の光沢に身を包んだ奴は……
・・・・
ゴキブリ。