だから、お前はほっとけねぇんだよ
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「正直に言え。お前らどこに居やがった」
目の前に座るのは、貧乏ゆすりがやたら激しい担任の益森先生。
……今居るのは益森先生のホテルの部屋。
あの後、あたしたちは先生に道を教えてもらいホテルに無事到着。
と、同時にホテルの前で待ち伏せていた益森先生に連行され……今のお説教タイムに至る。
「……別に。京都の町ん中ぷらぷらしてただけだけど」
偉そうに大股開きで座る琥侑は心底ダルそうで、そんな琥侑をみて担任はピクリと眉を動かした。
「どーせ二人でラブホにでも行ってだんだろう?先生にはお見通しだ」
ゔっ…
さすが地獄耳の持ち主。
勘まで冴えているとは…。
「早く自分の部屋戻りてぇんだけど。明日朝早いんだろ?」
あたしの隣で大きな欠伸をした琥侑。
……時刻は、もう既に深夜をまわっている。
「いーや。本当事を言うまで戻さん」