だから、お前はほっとけねぇんだよ

えぇ~


益森先生の粘り強さに、思わずあたしは顔を歪めた。



「じゃあ話してやるよ」


「っえ!?」



琥侑の発言に、あたしはギョッと目を丸くする。



「ちょ……待ってよ琥侑‼」



さすがにそれはマズイでしょ!


もしかしたら停学……

ううん、それだけじゃ済まないかも……!?




「何だ観月?言えないような事なのか?」


「え……そ、れは……その……」



にやりと笑う益森先生の罠に捕まってしまいそうで、あたしはだじろぐ。



わーん!

どうすれば良いって言うのよー‼‼



「お前は黙っとけ」


「ふぎゃっ!?」



ふいに琥侑に首根っこを掴まれ、今まで聞いた事の無いような変な声が出た。



「確かにラブホには行った」

< 313 / 399 >

この作品をシェア

pagetop