だから、お前はほっとけねぇんだよ
『俺がそんな事冗談で言うと思ってんのかよ』
修学旅行も無事終わり、季節は肌寒い11月。
11月に突入し、二人のラブ度もUP‼
……かと思いきや、あたしたちにある変化が襲ってきた。
「あ、やべ。俺帰る」
「っえ!?もう?」
ただ今、あたし達がいるのは学校の近くのファーストフード店。
学校の付近ということもあり、ここはいつもウチの学校の生徒で賑わっている。
ここへ彼氏と来るのが夢だったあたしは駄々をこね、数十分前やっとその夢を実現したばかり。
……ばかりだっていうのに、この男はァ‼‼
「何で!?」
「は?用事あるからに決まってんだろ」
席から立ち上がろうとする琥侑は、あたしに面倒くさそうな視線を送る。
「用事ぃ~!?」
その用事をあえて言わないのは何故!?
やましい事があるって証拠じゃないの!?
もしかして、う、浮気とか……!?
やだやだやだ‼
それは絶対ヤダ‼‼
でも、止めても琥侑は帰りそうだし……
「時間ねぇから行くぞ」
「えっあ……待って‼」
「何?」と言いながら琥侑は不機嫌顔であたしを見下ろす。
「よ、用事って何?」