だから、お前はほっとけねぇんだよ


……あの後どうやって教室に帰ったのかも、どうやって時を過ごしたのかもわからない。

それくらい、あたしは混乱していた。



そうこうしている間にもう夕方。
帰り道をぽつぽつ歩く。



こういう時はきっと……
1度整理してみた方がいいよね?

あたしはそう思い、制服のポケットからペンとメモ帳を取り出した。


えぇっと……

あたしはなっちゃんが好きで、なっちゃんはゆっちが好きなんだよね!


あたしは自分の頭と確認作業を行って、簡単に今の状況をメモ帳に書いてみた。



━━━━━━━━


【あたし】
  │
 LOVE
  ↓
【なっちゃん】
  │
 LOVE
  ↓
【ゆっち】


━━━━━━━━


………………
………

「ッッ!?」


メモ帳を見直してあたしは絶句する。


これってまさに、さ、さ……三角関係!?



コレじゃ、ゆっちが恋のライバルってことじゃん‼

絶対勝ち目無いよ……。



……もし、

もしゆっちもなっちゃんを好きだったらどうしよう……



あたし、ゆっちと争わなきゃいけないの?

ゆっちとなっちゃんの取り合いっこ?



そんなの……できるわけないじゃん。


< 37 / 399 >

この作品をシェア

pagetop