だから、お前はほっとけねぇんだよ
……あの後どうやって教室に帰ったのかも、どうやって時を過ごしたのかもわからない。
それくらい、あたしは混乱していた。
そうこうしている間にもう夕方。
帰り道をぽつぽつ歩く。
こういう時はきっと……
1度整理してみた方がいいよね?
あたしはそう思い、制服のポケットからペンとメモ帳を取り出した。
えぇっと……
あたしはなっちゃんが好きで、なっちゃんはゆっちが好きなんだよね!
あたしは自分の頭と確認作業を行って、簡単に今の状況をメモ帳に書いてみた。
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【あたし】
│
LOVE
↓
【なっちゃん】
│
LOVE
↓
【ゆっち】
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………………
………
「ッッ!?」
メモ帳を見直してあたしは絶句する。
これってまさに、さ、さ……三角関係!?
コレじゃ、ゆっちが恋のライバルってことじゃん‼
絶対勝ち目無いよ……。
……もし、
もしゆっちもなっちゃんを好きだったらどうしよう……
あたし、ゆっちと争わなきゃいけないの?
ゆっちとなっちゃんの取り合いっこ?
そんなの……できるわけないじゃん。