だから、お前はほっとけねぇんだよ
♪~♪~♪~♪
眩しい朝日がカーテンの隙間からこぼれる。
「……っむ……?」
布団の中に入ったままあたしは大きく伸びをし、枕元に置いていたスマホを手に取った。
――ピッ
「……ぁい」
『ちょっと姫瑚‼あんた今どこ!?』
この声……ゆっち?
あたしはワシャワシャと髪の毛をかきながら、自分の部屋を見渡す。
「フツーに家だけど……?」
『はぁあんっ!?』
ゆっちの大声で、あたしにキーンとした耳鳴りが襲う。
『時計‼見てみな‼‼』
「へ……」
ゆっちに促され、あたしは部屋の掛け時計をみた。
針はキッチリと、9時45分を指している。
「きゃーーー‼‼」
じゅ……10時前っっっ!?