だから、お前はほっとけねぇんだよ
きっとこれからも、なっちゃんは大切な人。
でも、もう大丈夫。
だって、こんなにも心があったかい……。
「あのさ、なっちゃんッ」
「ん?」
「ゆっちの事、おめでと‼」
……やっと言えた。
ずっと言えなかった言葉だったのに……。
「うん!ありがと」
なっちゃんはまた、いつもの笑顔で微笑んでくれた。
……それだけで、十分シアワセだね
「今日は星がよく見えるね」
「あーホントだぁー」
あたし達の笑い声は瞬く夜の星たちに溶けていく……。
――この時。
あたしは胸に灯った小さな赤い光に、まだ気づいていなかった。
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