だから、お前はほっとけねぇんだよ
「え、ごめんゆっち」
「まあ別にいいけど」
ゆっちは呆れた様子であたしにため息。
「それよりクラスもう見た!?」
「えっ?まだだけど……」
去年みたいにまたゆっちと一緒になれたらなぁ……
「ウチら一緒の3組だよ‼」
「うそっ‼嬉しいぃ~っ」
あたしは頬を緩めてゆっちを見る。
よかった~
またゆっちと一緒で……
「姫瑚ーー‼俺も、一緒だぞーッ」
後ろから聞き慣れた声があたしの名を呼ぶ。
「あ、てんちゃん‼」
てんちゃんとはあたしの幼馴染、天野 護(アマノ マモル)のこと。
家が近所で幼い頃から仲良しで、あたしのお兄ちゃんみたいな存在。
「てんちゃんとはクラス一緒なの初めてだね‼よろしくね?」
あたしはそう言い、てんちゃんに笑顔を向ける。