だから、お前はほっとけねぇんだよ
「……へ?」
救いの手を差し伸べてくれたのは、心優しいがっくん。
「俺、自給いいバイト知ってるよ?」
がっくんは柔らかな笑顔を作り、あたしに言う。
マジで?
「ほほ本当にーー!?」
あたしは椅子から勢いよく立ち上がり、がっくんの両肩をユサユサ揺らす。
そのせいで、がっくんの頭は前へ後ろへガクガク揺れた。
「ヒメちゃんがいいなら良いけど……」
「良い良い!全然OK‼」
嗚呼!
やっぱりがっくんは頼りになる‼
「がっくん、ありがとうッ‼」
あたしは大きな声(+満面の笑み)でがっくんにお礼を言った。