だから、お前はほっとけねぇんだよ

「……へ?」


救いの手を差し伸べてくれたのは、心優しいがっくん。



「俺、自給いいバイト知ってるよ?」



がっくんは柔らかな笑顔を作り、あたしに言う。

マジで?



「ほほ本当にーー!?」



あたしは椅子から勢いよく立ち上がり、がっくんの両肩をユサユサ揺らす。

そのせいで、がっくんの頭は前へ後ろへガクガク揺れた。



「ヒメちゃんがいいなら良いけど……」


「良い良い!全然OK‼」



嗚呼!
やっぱりがっくんは頼りになる‼



「がっくん、ありがとうッ‼」



あたしは大きな声(+満面の笑み)でがっくんにお礼を言った。

< 74 / 399 >

この作品をシェア

pagetop