だから、お前はほっとけねぇんだよ

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「おーOKだったんだぁ!良かったじゃん」



次の日、学校に着いてさっそくゆっちにバイトの報告をした。



「ホント良かったよー。お店の人も超優しくてさー……」


「へーいいなぁ。ケーキ屋さんだし、店員も優しいし……言う事無しじゃん」


「だよねー、がっくんには感謝だよー」



あたしは机にへにゃっとへばり付いて、ゆっちに話をした。

そんなあたしを、みっちーはキョトンとした目で眺める。



「……嬉しくないワケ?」


「んー?嬉しいけど……何かあのおばさん誰かに似てるんだよねー」



昨日は思わなかった、心に突っかかるモノ。


あのおばさんの笑い方、顔立ち。

誰かに似てる……。



「気のせいでしょ」


「んーだよねぇ」



世間は意外と広いしねー……


うん。

あたしの思い違いか。





「ヒメちゃん」

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