魔法と不気味な洋館の少女。

食事が終わって、ひと段落。

シロに言われた。


さっき。


今まで、部屋が変なのになっていたのはあたしの気持ちらしい。

例えば、休みたいと思わば自室に行くし、本が読みたいと思えば最初の部屋に行く。


シロはそんなことを教えてくれた。

そして、今は。

部屋のベットでゴロンと寝転がっている。


ふかふかの温かい。

こんなの初めて。


「なあん、君も贅沢してるねぇ」


どこからかの声。

窓から。


最初、会った時のシロの姿。

猫だった。


「解ってると思うけど、ボクはシロだからね?それと、君の脚」


言われると、とっさに下を向く。

あれ、・・・包帯がない。


けど、赤く爛れた皮膚もない。

黄色い、脚。


「君の脚は自由さ。この館にいる限りね。けど、ここから出てしまえばもとに戻る。まぁ、分かりやすく言うと、外に出ない限り、君は健康だ」


そういわれ、少し、ドキッとしてしまう。

< 10 / 10 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

いない君に手紙を書く。

総文字数/2,267

恋愛(その他)7ページ

表紙を見る
闇夜さんと成瀬君のほのぼの神社。

総文字数/2,806

恋愛(純愛)8ページ

表紙を見る
「好きって言って。」

総文字数/6,190

恋愛(純愛)16ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop