魔法と不気味な洋館の少女。
食事が終わって、ひと段落。
シロに言われた。
さっき。
今まで、部屋が変なのになっていたのはあたしの気持ちらしい。
例えば、休みたいと思わば自室に行くし、本が読みたいと思えば最初の部屋に行く。
シロはそんなことを教えてくれた。
そして、今は。
部屋のベットでゴロンと寝転がっている。
ふかふかの温かい。
こんなの初めて。
「なあん、君も贅沢してるねぇ」
どこからかの声。
窓から。
最初、会った時のシロの姿。
猫だった。
「解ってると思うけど、ボクはシロだからね?それと、君の脚」
言われると、とっさに下を向く。
あれ、・・・包帯がない。
けど、赤く爛れた皮膚もない。
黄色い、脚。
「君の脚は自由さ。この館にいる限りね。けど、ここから出てしまえばもとに戻る。まぁ、分かりやすく言うと、外に出ない限り、君は健康だ」
そういわれ、少し、ドキッとしてしまう。