魔法と不気味な洋館の少女。
正直言って、あたしの脚は動かなくて麻痺しているようなもの。
だから、動かない。
あ、そうか。
白猫はきっと勘違いしているんだ。
包帯だからって、脚は動かせれるぐらいだって。
それも、嘘。
やだ、やだ。
「なにしてんのさ」
「動いて」
「早く」
白猫はあたしを急かすように言う。
どうやって?どうやってやるの。
すると、身体がふわっと浮いた、ような感覚。
けど、脚はついてる。
痛みは、しない。
「ついておいで」
あたしは白猫についてった。