魔法と不気味な洋館の少女。

白猫についていき、森付近の所まで来た。

ここで、何をするんだろう。


けど、白猫は森のなかをどんどん進んでいく。

まだ、奥まで行くの?


ここでか、という具合に止まり、上を見上げると。


大きな、大きな家だ。

屋根は赤色で壁はきれいな白色。


これは誰のだろう。


「ここが君の家だよ」


白猫は振り向いてあたしの方を向いた。


少し、ドキッとびっくりしてしまった。


ここが?あたしの家・・・?


じゃあ、今までの家にはもう戻らなくていいの?

けど、何処だって同じでしょう。


あたしの病気を受け止めてくれる場所なんでないもの。


「ここは、魔法の家。君の思い通りさ」


・・・・・・?

あたしの思い通り?


「ようこそ、少女よ」


出迎えてくれている?


そして、貴方は誰?


「ボクの名前はシロ」

目の前にあった光景は猫ではなく、美形な、綺麗な男の人。


髪は銀白で目は青くて淡い。


そう、白猫のよう――・・・。

< 5 / 10 >

この作品をシェア

pagetop