魔法と不気味な洋館の少女。
「ねぇ、次はどこに行きたい?」
シロに言われ、答えようとするが声が出ないから。
返事が、できない。
白紙の紙を探し、ペンを持ち、文字に表す。
”my room”
”自分の部屋”
まずは自分を確保できる部屋に行きたい。
できれば、前みたいな・・・所はやだ。
「わかった、こっち」
シロに手を引かれ、来た道を戻る。
さっきまで玄関だった部屋が自分の部屋らしき間取りになっていた。
端にはベットもある、ドレッサーやタンスだってある。
初めてみる光景にドキドキする。
けど、考えて。
さっきまで玄関だった部屋がなんであたしの部屋になっているのだろう。
シロはなにをしたんだろう。