君の笑顔につられて
「あぁ…帰りたい…」
「しょうがねぇだろ…学校なんだから」
あんたは人には見えてないから
いいかもしれないけどこっちとらガン見兼
ガン睨みされてんだよ…
マジで一回殴りたいわ…
「気にせず行こうぜ?」
「はいはい」
私は視線を無視して自分の教室に向かっていく。
私のクラスはF組…まぁいわゆる
落ちこぼれクラスの終わりのクラス…
Fは『final』のやつだからねぇ…
成績は悪いわ、家柄は最悪…
後はなにかしら問題を起こした奴らの
集まりのようなものだ…
別に頭が悪いわけではない…
家柄もそんな悪いわけでもないし、問題児でもない…
だけど…真面目な奴らに
囲まれるぐらいならこっちに来た方がいい…
「あ、羽奏!おっはよ!」
「おはよ、朋美」
この子は三浦朋美…成績は優秀だったけど、
それを逆恨みした輩が悪さを
擦り付けたらしい…
ここにいる奴らは本当はいいやらなんだ…
なのに、人は勝手すぎる…
どうしていいやつばかり
下になんか下げられる…