GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~
「私はどうでもいいから、瀬里に手出ししないで」
「ああ、瀬里ちゃんね」
「暗示は解かなくていいから、もう瀬里とは会わないで」
私がそう言うと律は再び鼻で笑った。
「もう来てるよ、彼女なら。瀬里、入っておいで」
背中がビクンと震えた。
なんで……!
出入り口とは別の、祭壇近くのドアが静かに開いて瀬里が姿を現し、私は息を飲んだ。
「瀬里……瀬里!」
瀬里は私の声が聞こえないのか、まるで視線をあげなかった。
「もうすぐ儀式だからね。そろそろ清雪様が
ご到着する。……あ、なにか質問があればどうぞ」
律が銀色の燭台に歩み寄り、その蝋燭に火をともした。
「ああ、瀬里ちゃんね」
「暗示は解かなくていいから、もう瀬里とは会わないで」
私がそう言うと律は再び鼻で笑った。
「もう来てるよ、彼女なら。瀬里、入っておいで」
背中がビクンと震えた。
なんで……!
出入り口とは別の、祭壇近くのドアが静かに開いて瀬里が姿を現し、私は息を飲んだ。
「瀬里……瀬里!」
瀬里は私の声が聞こえないのか、まるで視線をあげなかった。
「もうすぐ儀式だからね。そろそろ清雪様が
ご到着する。……あ、なにか質問があればどうぞ」
律が銀色の燭台に歩み寄り、その蝋燭に火をともした。