GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~
「私の血が特別だって、どうしてわかったの」
律が当たり前だというように答えた。
「他の血と違って、凄く魅惑的な香りだから」
それから室内の照明を少し落とした後、私を振り返った。
「だから正直、焦ってた。俺と清雪様の仲間以外のヴァンパイアに先を越される訳にはいかないし、あの犬どもに邪魔されるのも困るから」
律は続けた。
「ファシネイティングブラッドの持ち主ってね、なかなかいないんだ。百年間死に物狂いで探して、ようやく1人みつかる程度。だから凄く貴重なんだよ。それが藍だった」
それが、私。
なにも言葉が見つからなくて、でも凄く動揺してしまって、私は指の先が白くなるほど両手を握り締めた。
律が当たり前だというように答えた。
「他の血と違って、凄く魅惑的な香りだから」
それから室内の照明を少し落とした後、私を振り返った。
「だから正直、焦ってた。俺と清雪様の仲間以外のヴァンパイアに先を越される訳にはいかないし、あの犬どもに邪魔されるのも困るから」
律は続けた。
「ファシネイティングブラッドの持ち主ってね、なかなかいないんだ。百年間死に物狂いで探して、ようやく1人みつかる程度。だから凄く貴重なんだよ。それが藍だった」
それが、私。
なにも言葉が見つからなくて、でも凄く動揺してしまって、私は指の先が白くなるほど両手を握り締めた。