GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~
vol.2
大切な存在
***
「あの、藍ちゃん」
顔をあげると、瀬里が私を見ていた。
「……なに?」
瀬里とはあの日以来話していなかった。
「この間は……ごめんね、一臣君と一緒に……」
たちまち数日前の雪野一臣の言葉が脳裏に蘇った。
『単刀直入に訊くが、昨日の男とは知り合いなのか』
あの時は、どうしてわざわざあんな事を聞かれるのか分からなかった。
でも今となれば、ひとつの考えが胸に浮かぶ。
……もしかして……雪野一臣は、律の正体を知っているのかも。
それに、瀬里も。
「あの、藍ちゃん」
顔をあげると、瀬里が私を見ていた。
「……なに?」
瀬里とはあの日以来話していなかった。
「この間は……ごめんね、一臣君と一緒に……」
たちまち数日前の雪野一臣の言葉が脳裏に蘇った。
『単刀直入に訊くが、昨日の男とは知り合いなのか』
あの時は、どうしてわざわざあんな事を聞かれるのか分からなかった。
でも今となれば、ひとつの考えが胸に浮かぶ。
……もしかして……雪野一臣は、律の正体を知っているのかも。
それに、瀬里も。