GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~
途端に驚いたような表情の雪野一臣と眼が合う。

「あ。ごめん、えっと……」

すると以外にも雪野一臣が少し笑った。

男らしい口許が微妙に柔らかくなって優しい印象になる。

笑えばこの人、こんなに優しい顔になるんだ……。

なんか意外。

「……手伝うよ。何を作るの?」

「今日はいい鯛が手に入ったんだ。それで何種類か作ろうかと思う」

「うん」

こんな経験は今までに一度もない。

私は凄くワクワクした。
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