GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~
「それは分からないけど……優しいの。それに孤独な人で私と似てる。私もほら、友達いないし親にはほったらかしにされてるし。律も……独りきりだったみたいで。私達ね、一緒にいてもう孤独をやめようって」

瀬里が唇を引き結んだ。

心配そうに眉が寄っている。

瀬里は多分私を心配してくれているのだ。

分かってる。でも、ここまでしか言えない。

律がヴァンパイアだなんて、口が裂けても言えない。言えるわけがない。

そう考えるうちに、以前浮かんだ疑問が脳裏によみがえった。

雪野一臣は……律の秘密を知っているのだろうか。

「あのさ、瀬里。前に雪野さんが言ってたじゃん?律の事。雪野さんって律を知ってるの?」

その時、
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