Sweet Hell

コールミーマイネーム

すると彼から返事が来た。

”おう!今すぐにでも君を抱いて、
君の身体を味わいたいよ!”

そのセリフに思わずドクンと心臓が跳ね上がった。

「taste(味わう)って・・・。なんなの、このクソガキ、
言うのが早すぎるよ!」

そう言って動揺を抑えようとしつつも、
心とは裏腹に右手が勝手にマウスを操作し、
彼の写真があるポートフォリオを眺めていた。

するとまたあの写真に目が留まった。

彼が笑顔で別の女性の肩に腕を置いている写真。
こんな綺麗な女性がいるのにさっきから人をその気にさせるようなことばっか言って・・・
絶対プレイボーイに違いない!

そう思った私は彼を試すようなことを言った。

”冗談でしょ?他の女性にも同じこと言ってるのでしょ?
あなたはプレイボーイね”

すると彼からは”嘘じゃないよ。君をとっても愛してるよ。
それに今は他に彼女はいない”と返事が返ってきた。

「うそ・・・」

確かにお気に入り登録は私だけになっているけど
この隣に写ってる綺麗な女性は誰なのよ、一体。

私は勇気を出すと”写真で一緒に写っている女性は誰?
あなたの彼女?”と彼にメッセージを送った。

すると彼からは”no! lol. my lil sister”と返信があった。

「何よ、lolって! 何よ、lilって!!」

私はその言葉を調べるとそれもスラング英語だという事が分かった。
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