Sweet Hell

現実と妄想

アメリカ人の彼、ジャスティンと知り合ってから
私は夜更かしをするようになった。

”もうすぐ会えるね!早くメープルに会いたい!
会ったらいっぱいキスしたい!”

彼のいつもの積極的な愛の言葉を受け
私は照れながらも内心嬉しくなった。

「何よ、キスをいっぱいしたいだなんて。
まだ恋人同士でもないのに」

私は、ベッドの中で寝返りを打つと
携帯に表示された時間を見た。

「もう、夜中の2時かぁ。そろそろ寝ないと明日の仕事に響く・・・」

私は彼に、’
”もう、そろそろ寝るね”と送った。

すぐに彼からは返事が来て、”おぅ、そうなのか。
そっちは今何時?”という言葉が見えた。

”2;00am”

”本当に!?起きるの頑張ってるね!”

”うん、でももう眠い”

”おぅ笑 おやすみ、マイスイートハニー”

明後日、私たちは浅草で逢う。
もうすぐで逢えるという期待を胸に抱きながら
私は眠りについた。
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