Sweet Hell
最終章
イミテーションゴールド
週明けの月曜日、私はいつものようにみほとラウンジでお昼を食べると
彼女に本郷さんと付き合うことになったことを報告をした。
みほは少し驚いた顔をしたけどすぐ笑顔になると
「良かったじゃない!おめでとう」と言ってくれた。
「ありがとう。でも、まだ会社の人達には内緒にしてほしいんだ」
「うん、分かった。秋葉さんのこともあるしね」
「うん、そうだね」
秋葉さんのことを思うと申し訳なく思った。
彼女から彼を奪った訳ではないけれどそう思わずには言われなくて
罪悪感を感じた。それに・・・
「で?本郷さんのどこが好きなの?」
「へ?」
「どこに惹かれて付き合ったのよ~」とみほに聞かれて私は思わず
正直に「分からない」と応えてしまった。
「は!?」
呆れ顔のみほに向かって「ごめん!」と謝りながらも
「でもよくわかないの、実は」と応えた。
「あの時、振られたばっかで本当に寂しくて、心にぽっかり穴が開いた感じで。
でも、そんな時に傍にいて好きだって言ってくれたから心が傾いたっていうか・・・」
「ほぉお~?」
「優しさに惹かれたのかな?」
「私に聞かないでよ。で、デートするんでしょ?」
「一応ね、今度の金曜日仕事が終わった後にね」
「楽しみだね?」
「うん、そうだね。多分」
「何、多分って」
「いや、ごめん。楽しみだよ!楽しみ!楽しみ!」
と楽しみを連呼して自分に言い聞かせた。
正直まだ心は本郷さんを向いてなくて
だけどいつかはジャスティンを心から忘れる時が来ると信じて
今は少しでも一歩ずつでも前に進まなければいけないと思った。
彼女に本郷さんと付き合うことになったことを報告をした。
みほは少し驚いた顔をしたけどすぐ笑顔になると
「良かったじゃない!おめでとう」と言ってくれた。
「ありがとう。でも、まだ会社の人達には内緒にしてほしいんだ」
「うん、分かった。秋葉さんのこともあるしね」
「うん、そうだね」
秋葉さんのことを思うと申し訳なく思った。
彼女から彼を奪った訳ではないけれどそう思わずには言われなくて
罪悪感を感じた。それに・・・
「で?本郷さんのどこが好きなの?」
「へ?」
「どこに惹かれて付き合ったのよ~」とみほに聞かれて私は思わず
正直に「分からない」と応えてしまった。
「は!?」
呆れ顔のみほに向かって「ごめん!」と謝りながらも
「でもよくわかないの、実は」と応えた。
「あの時、振られたばっかで本当に寂しくて、心にぽっかり穴が開いた感じで。
でも、そんな時に傍にいて好きだって言ってくれたから心が傾いたっていうか・・・」
「ほぉお~?」
「優しさに惹かれたのかな?」
「私に聞かないでよ。で、デートするんでしょ?」
「一応ね、今度の金曜日仕事が終わった後にね」
「楽しみだね?」
「うん、そうだね。多分」
「何、多分って」
「いや、ごめん。楽しみだよ!楽しみ!楽しみ!」
と楽しみを連呼して自分に言い聞かせた。
正直まだ心は本郷さんを向いてなくて
だけどいつかはジャスティンを心から忘れる時が来ると信じて
今は少しでも一歩ずつでも前に進まなければいけないと思った。