不純な先生だけど好きなんです
「やめてっ⋯⋯」
私は泣きながら男の手を掴んだ。けれど私の力じゃどうにもならない⋯。
お願い⋯誰か助けて⋯⋯
そう思った時だった───
「はいストップ。」
さっきまで私たちから目をそらし、テレビの前で肘つきながら寝ていた男の人が
私の服を脱がそうとしていた金髪の手を掴んでたっていた
「え⋯⋯?」
なんで⋯⋯
「おっ鷹原もやる気になったか?」
「んー、⋯⋯うん。」
あぁ⋯⋯なんだ⋯⋯そういう事か⋯⋯。
一瞬たすけてくれたのかと思ってしまった。
はは…
そんなわけないよね。
「俺のための子なんだろ?
悪いけど安田、変わってくれ。」
やっぱりこの人もきっとほかの2人と変わらない⋯
男の人ってみんなこうなのかな…。
「はぁ?いまさらかよ…。
ったくしょうがねーな。
せっかく楽しめそうだったのに」
「悪いな
向こうの部屋行ってくる」
そして私は手を掴まれそのままこの部屋を後にした。
私⋯どこに連れてかれるのかな…
家に帰してもらえるのかな
明日から入学式なのに⋯出られるのかな⋯。
引っ張られる手にもう反抗する気も起きなくて
私は俯きながら黙ってついていく。
怖くて⋯⋯涙さえ流れない⋯。
もう⋯⋯ダメだ────
「ごめん」