不純な先生だけど好きなんです
「えっ⋯。もしかして、もう遅かった?
まさか警察に行ったとか⋯。」
私がずっと黙ってたせいか、顔を真っ青にして聞いてきた。
「いやいやいや。言ってないです。誰にも」
け⋯警察って
考えもしなかった…
昨日はあの後、
とにかく逃げ帰ることに必死だった⋯
それに────
助けてくれたことに⋯⋯驚いて、少なからず恐怖で縛られてた気持ちがかき消されてたから────
行ったら行ったで、お母さんとか呼び出されて
色々迷惑かけることになりそうだったし⋯⋯
とりあえずは行かなくて良かったかな⋯⋯?
いや、本当はすぐ通報するべきなんだろうけど。