不純な先生だけど好きなんです
えっ⋯⋯私、何言ってんだろ⋯
変な誤解されなきゃいいけど⋯。
私は無意識にポロッと本心が出てしまった。
「それは褒めてくれてるんですか」
「まぁ⋯一応」
「ならありがとう。」
なんか言ってくるかなと構えてたけど、思ったより素直でびっくりした
「お礼言うとか顔に似合わず意外と真面目なんですね。」
「それ褒めてないだろ⋯
いいから手を動かせ、手を」
と、めずらしく普段口調で言ってきたので
私はプリントに目を戻した。
なんだか、今日の先生は普通にいいなと思った。