不純な先生だけど好きなんです



次に先生と二人だけになった時には、


あの夜の話をした。








「先生は、あの友達といつも夜に女の子あさりみたいなことしてるんですか?」







「は⋯⋯?



急になんですか。」






「ちょっと、聞きたかったんですよね。



もしそうだったら普通に気持ち悪いなと思って。」










「なんだそれ。



確かにあいつらとは同期だけど一緒にしないでもらえる?


俺はあんな反社会的なことしたことない。」









「いやそれは信じられないです。」








「そうですか。

まあ、他人にどう見られようと、気にしないけど。」







「あっ!あと先生は変態な気がする」








「それはやめてください。



悪い気しかしないから」








「なんで?他人になんと思われようと気にしないんじゃなかったんですか?


私、心の中でずっと先生はド変態だと思ってますね。」








「課題の枚数増やしますよ」








「嘘です、嘘です」








「わかったならさっさと手を動かす。


鈴木さんが終わらないと俺も帰れないんだよ。」






「はいはい。知ってます。」










ならこの制度廃止しろよって全力で思ったけど、

この新人先生が言い出したところで誰も聞かないそうだし、何にもならなそうだなとも思った。





「私もこのあと忙しいんでね、早く終わらせますよ」






「あー。悪いこと。」






そう言ってにやっと悪い顔で笑ってくる





少しイラッとはきたけど、悪い感じはしなかった。













私の中で先生は少しずつ変わっていった⋯⋯










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