不純な先生だけど好きなんです
高校生
鈴木 莉心 side
「うわっもう0時まわってる⋯
急いで帰んないと⋯!!」
バイト帰り、外は真っ暗でうっすら光る街灯だけの道を通って家に向かっていた。
中学の頃からずっとそう。
変わらず遅くまでバイトをして薄気味悪い夜道を1人で通る。
少し小走りで、ずっと切りに行けてない長い髪をゆらしながら。
これがいつからか当たり前になってたから
今さら大変だとか思わないけどね。