不純な先生だけど好きなんです
そんなことを気にしてるうちに日はどんどん過ぎていき、終業式の日になってしまった。
「一学期も今日で終わり────────
────────では、有意義な夏休みを過ごしてください」
鷹原先生のHRでの話もきりがつき、
いよいよ本当に一つ学期が終わってしまった。
あっという間に過ぎてしまったけど
私にとっては大きく心動かされた3ヶ月間だったなと思う。
そして、咲と一緒に校門を出てきて
高校になって初めての夏休みを迎えた。
「莉心!今日バイトは?」
気を使ってくれたのか、学校から少し離れた場所で咲は私に聞いてきた。
「いつもの時間からだよ」
「ほんと?じゃあそれまでカフェで話してようよ!」
「いいね!」
いままで、お互い忙しいのと時間が合わなかったので、あまり遊べてこなかったけど
今日は久しぶりに長く話ができそう!
そうだ⋯⋯⋯
咲に伝えたいことがあるんだ──────