不純な先生だけど好きなんです
────────ピンポーン
シ──────ン
先生の家へは、咲の家から15分足らずで着いたが、
その時の周りの目線がこちらへ向いてるような気がしたのはやっぱりこんな姿だからかな。
「あれ、でないな⋯
まだあの先生、寝てんじゃないの?」
私が先生の家の場所を教えると
咲は心の準備の時間をくれる暇もなくインターホンを押した。
しかし、誰も出てくることは無かった。
「そんな上手くいくわけないよね⋯⋯
車も見当たらないしどこか出かけてるのかも」
「ふむふむ、なるほど!
これは想定内だったから、次、プラン2に移行するよ!」
「プラン2 ??」
めずらしく、頭の良さそうなことを言っているから私は首をかしげてしまった。
「きっと、今日は日曜日だからショッピングに出かけてるんだよ!
ということで、次に目指すはモールよ!」
「えぇ!?ほんとにいるの!?」
「行ってみなきゃ分からないもんよ!」
と、また手を引っ張られて電車で5分ぐらいの場所にあるここらで一番大きなモールへ向かった