大きな青空の下で君を見つけた
桜並木
ーside沙彩ー

厳しい寒さが嘘のように暖かくなった。


いつもの通学路には、初々しい新1年生が緊張と不安を抱えながらも、高校生活への憧れと楽しみを持って歩いている。



元気に走る姿を見て、私は後ろから見守る。


見守りながらも、羨ましくも思える。


私も、皆と同じように走りたい。



1年前のように、走りたい。
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