大きな青空の下で君を見つけた
モノクロの世界
ーside沙彩ー
家に帰宅すると、自分の部屋が荒れていた。
煙草の臭いと、嫌いな人の香水の臭い。
「あら、帰ってきてるなら言ってよね。」
ベッドからそう声がして、私はベッドへと目をやる。
裸で、絡み合う2人。
でも、こんなのにももう驚かない。
だって、この母親の愛人は私にさえも手を出そうとしている。
もちろん、全力で拒んでも男の人の力に勝てるわけもなく拒んだとしてもこの人のペースに巻き込まれてしまう。
自分の体が汚染されていくみたいで、ただただ気持ちが悪かった。
だけど、最近では母親とその愛人のこんな姿が日常的になっていた。
「ねえ、あんたさ黙ってないで昼飯さっさと作りなさいよ。」
私を睨みつけてから、再び母親はベッドへと戻った。
聞きたくもない、母親とその愛人の甘ったるい声。
とりあえず、冷蔵庫にあるもので簡単に作り始める。
「ちょっと煙草吸ってくるわ。」
「あ、いいよ。」
はっ!?
煙草?
煙草なんて吸われたら、私…。
身の危険を感じたけど、逃げることなんてできなかった。
逃げたら、後が怖かった。
母の言いつけに従わないと、二度とここには戻ってこれない気がした。
家に帰宅すると、自分の部屋が荒れていた。
煙草の臭いと、嫌いな人の香水の臭い。
「あら、帰ってきてるなら言ってよね。」
ベッドからそう声がして、私はベッドへと目をやる。
裸で、絡み合う2人。
でも、こんなのにももう驚かない。
だって、この母親の愛人は私にさえも手を出そうとしている。
もちろん、全力で拒んでも男の人の力に勝てるわけもなく拒んだとしてもこの人のペースに巻き込まれてしまう。
自分の体が汚染されていくみたいで、ただただ気持ちが悪かった。
だけど、最近では母親とその愛人のこんな姿が日常的になっていた。
「ねえ、あんたさ黙ってないで昼飯さっさと作りなさいよ。」
私を睨みつけてから、再び母親はベッドへと戻った。
聞きたくもない、母親とその愛人の甘ったるい声。
とりあえず、冷蔵庫にあるもので簡単に作り始める。
「ちょっと煙草吸ってくるわ。」
「あ、いいよ。」
はっ!?
煙草?
煙草なんて吸われたら、私…。
身の危険を感じたけど、逃げることなんてできなかった。
逃げたら、後が怖かった。
母の言いつけに従わないと、二度とここには戻ってこれない気がした。