大きな青空の下で君を見つけた
出会いの春に
ーside理人ー
俺は、今年の春この高校へ赴任が決まった。
ある少女が、『心臓病』という病を抱えているとのことでここに呼ばれた。
きっとこれは、少女に対しての先生の配慮。
その子に挨拶とか自己紹介とかした方がいいよな。
でも、俺はその少女の顔がわからない。
少女のアバウトな情報しかもらってないけど見つけるのはそう時間はかからなかった。
「沙彩!?」
急に聞こえたその叫び声。
声のする方に目をやると、少女が倒れていた。
急いで彼女のそばに駆け寄った。
「大丈夫だよ。今保健室運ぶな。」
意識を失う少女を安心させたくて、最初に『大丈夫だよ。』と声をかけていた。
それから、倒れた少女を姫抱きにし、保健室向かった。
もしかして、心臓病を抱える女の子はこの子かもしれない。
循環器障害独特の、顔面蒼白。
誰よりもきっと色白い。
それに、姫抱きにして気付いたけど、持ち上げた時に16歳の女の子とは思えないくらい軽かった。
きっと、身長は低い方。
少女から伝わる体温が、うるさいほどに心臓の鼓動を加速させていった。
どうしちゃったんだよ俺…。
こんなの俺らしくない。
俺は、今年の春この高校へ赴任が決まった。
ある少女が、『心臓病』という病を抱えているとのことでここに呼ばれた。
きっとこれは、少女に対しての先生の配慮。
その子に挨拶とか自己紹介とかした方がいいよな。
でも、俺はその少女の顔がわからない。
少女のアバウトな情報しかもらってないけど見つけるのはそう時間はかからなかった。
「沙彩!?」
急に聞こえたその叫び声。
声のする方に目をやると、少女が倒れていた。
急いで彼女のそばに駆け寄った。
「大丈夫だよ。今保健室運ぶな。」
意識を失う少女を安心させたくて、最初に『大丈夫だよ。』と声をかけていた。
それから、倒れた少女を姫抱きにし、保健室向かった。
もしかして、心臓病を抱える女の子はこの子かもしれない。
循環器障害独特の、顔面蒼白。
誰よりもきっと色白い。
それに、姫抱きにして気付いたけど、持ち上げた時に16歳の女の子とは思えないくらい軽かった。
きっと、身長は低い方。
少女から伝わる体温が、うるさいほどに心臓の鼓動を加速させていった。
どうしちゃったんだよ俺…。
こんなの俺らしくない。