始まりと終わり
「そろそろ二次会行くかあ」
私の姉の夢香(ゆめか)がそう声をあげるまで、
私たちは他愛もない話をしていた。
夢香の言う二次会は解散、ということだ。
お気に入りの人と過ごす時間=二次会、らしい。
「結香、珍しく乗り気?」
夢香が話しかけてきた。
「別にそういう訳じゃ…
「初めまして。結香ちゃんのお姉さん?なのかな?」
「はい!そうでありますっ!
結香のことをお願いします!!」
夢香は完全に酔っていた。
「そうだなぁ。
じゃあ、お姉さん、
結香ちゃん今日お持ち帰りしてもいいかな?」
え?!!!
「…なに言ってるんですか?!」
「いいわよ~
あたしも今日は春樹くんにお持ち帰りされる~」
夢香はそういって、
今日の獲物の元へ去っていった。