小悪魔執事と恋ゲーム




カフェから出ると淡いブルーだった空も、今じゃすっかりオレンジに染まっている。



もう、そんな時間なんて。



八乙女と過ごす毎日は、本当にあっという間で過ぎていくのが早く感じる。



楽しくて、楽しくて……。



もっと時間が長かったら、なんて思うくらい。



「いやー、明日はいい天気になるな」


「えっ? なんで?」


「だってさ、今日の夕日が綺麗じゃん?」


「八乙女がそんなこと言うなんて、
 なんか意外。フフフッ!」


「………」



あ、不貞腐れてる。



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