小悪魔執事と恋ゲーム
ダメだなぁ……。
ちゃんと諦めようと決めていたはずなのに、触れられているだけで心は揺れ動く。
気がつけば、いつもそうだ。
一瞬で八乙女の世界にわたしは溺れていく。
やっぱり叶わないや……
八乙女には。
───って!
わたしがドキドキさせられて、どうする~!?
天気の話はどこいった!?
一旦、頭の中を整理する。
気がついたらこんな雰囲気になってて……うん。
これじゃあ、いつもと同じ流れで何も変わらないじゃないか。
せっかく八乙女の恥ずかしがる姿を見れるチャンスと思ったのに、なんか予想外の展開になっちゃったみたい……。