小悪魔執事と恋ゲーム
「そうですか。 それでは、私はそろそろ自分の部屋に戻りますので」
「えっ!? ちょ……、ぎゃっ、痛い!?」
ベットから転がり落ちるとか鈍臭いなぁ。
俺をドキドキさせたから、ちょっと仕返しに意地悪しちゃったけど。
本当……分かりやす。反応。
「はぁ……大丈夫ですか? まさかベットから落ちるとは」
「た、たまたまだから!」
「ほぉ、そうですか。 お怪我でもされたら大変ですので気をつけてください」
「そんなの言われなくても分かってるもん……」
俺が差し出した手に一瞬動きが止まった素振りをしたかと思えば、今度は素直に手をちょこんと乗せてくるし。
あぁ、どこまで可愛いんだろう……。