小悪魔執事と恋ゲーム
「お客様のお出迎えに行ってきますので、失礼します」
「あ、ちょっとー!!」
わたしの話を軽くスルーして、ドアがパタンと閉まった。
「まだ話は終わってないんだけど……」
ドアに向けてた視線を再びベットに戻し、乱れたシーツを綺麗に整える。
ここ、まだあったかい……。
ほんのわずか残っている温もり。
思わず、手が伸びてしまう。
「穏花お嬢様お呼びです。 ……って何をされてるのですか?」
ビクッ……。
後ろから声が聞こえて、肩がビクンと上に上がった。